日記

 寝たのが何時ぐらいだったか思い出せない。3時か5時か6時だったか。それぐらいだった気がする。カーテンを閉めていたので夜が明けていたどうかも分からない。卒論を書いているつもりで何も進んでいなかった。ディスプレイに向かって呆然と時間を過ごし、このままではいかんと資料及び参考文献をチラチラと見て、飛ばし読みをして、エロ動画を見て、抜いたりした。幼馴染とふいにそういう雰囲気になるという奴だった。「ふいに」といっても全然自然な流れではなく、制服姿の女がいきなり「電気あんまやらせろ」と言い寄り、やめてやめてと男が拒むのだが、強引に押し切られ、勃起し、女がそれを見て「うわあ」という顔をし、生唾を飲み込み、気まずい沈黙、男が泣きそうな声で「だから止めてって言ったじゃないですか」と言うと、そうそう男は始終敬語なのだ。そこが思春期の童貞くさくていい。おれが彼の状況にあってもそうするだろう。女は男の勃起を見ながら、おもむろにパンツの上からクリトリスをこすり始める。白いパンツだった。すばらしい。しかし無茶苦茶だ。興奮した。おれにもこういう幼馴染がいたら良かったのにと思った。窓を開けたらすぐに隣の家の窓があり、そこから出入りするような幼馴染というものが欲しかった。できればそれが鈴木愛理であるとなお良かった。なんであんなにかわいいの? というわけで抜いた。少ししか出なかった。瞬間的に気持ちがよかった。