くるくるぴっぴっ

 そんな懐かしい携帯の宣伝を思い出した午後4時、おやつの時間です。そういえば午後三時はおやつの時間とはよく申しますが、一体どれほどの人間が午後三時におやつを食べるなどという食文化を持っているのでありましょうか、ブルジョワめ。ここ2日、矢口脱退のニュースにすっかり気を取られてしまって、水曜深夜のあややオールナイトニッポンについて触れるのを完全に失念していたので、あややオールナイトニッポン第三回について書く。画像はこの矢口祭的状況にあややの更新をすることに対する私の内なる感情、つまり後ろ髪を引かれるような感情を表しているのであって、しかし僕の髪型は坊主なので、一体どうすれば良いというのか、あっあっあっすんごーい。小栗のちんぽすんごーい。小栗のちんぽ、俺らの腕ぐらいあるらしいよ。ここしばらく小学生並の下ネタが過ぎる。
 水曜深夜のあややオールナイトニッポンに触れる前に、金曜深夜の本谷有紀子のオールナイトニッポンについて触れようと思うのだが、私は本谷有紀子の劇も見たことがないし、小説も読んだことが無いので、彼女の作家としての顔を知らないのだが、ラジオを聴く限り人間としては嫌いな部類に入るなと思ったのです。声は落ち着いた感じで、前の良く分からん金曜パーソナリティーよりはマシな喋り方をしているな、とは思うものの、MEGUMI森下千里や岩佐マユコのようなふてぶてしさを感じる喋り方なので、いくら評判の良い作家といえどもこのような生の顔を見せられると私は萎えてしまうのであって、更に彼女の顔が意外にプリティーフェイスなのが、私の気持ちを更にデストロイする。アブソリュート、デストラクション。「こないだ私の劇、えーっと、私、劇団本谷有紀子、という劇団をやってるんですけど、それが終わった後、カーテンコールって言って、なんか観客が拍手するんですけど、拍手が大方鳴り止んでも、まるで嫌がらせのように2人ぐらいの客がずっと拍手をし続けていて、私は『あームカツクなぁ、首〆たいナァ』と思ったんですけど、それがどうやらこのラジオの身内の人で、恥ずかしかったです」だとか「私、このラジオやる時にはサイフとか携帯とか身に着けてブースに入るんですけど、今日はブースの外に置いて来ました。もう信頼関係が出来たので、盗まれることはないだろうということで」なんか感じ悪い。ディストラクション、ディストラクション。何故いきなりこのようなことを申し上げたのかというと、本谷有紀子とあややラジオパーソナリティーとしての素質を比較し、あややを絶賛しようという目論見からなのでありますが、こう書いている内にそれもなんだか不毛な気がして参りましたから、やはり止めておきます。私はこれから純粋にあややを絶賛する。
 まず、番組冒頭のフリートークは「11日月曜日は私のデビュー4周年だったのに、ママ以外は誰もおめでとうとか、そういうのが無かった、おかしいでしょー?忘れるとか有り得なくなーい?私のデビュー記念日だよ?超ムカツク、ママにしても『そういえば今日あんたデビューだったね』とかそんな感じで、軽いでしょ?超ムカツク、でもー、ファンの人はみんな『あややー!4周年おめでとー!』とかねー、みんな言ってくれるの、ほんと、ファンの人はこんなにしてくれるのに、スタッフさんとか家族とか友達が忘れるってマジ有り得なくない?超ムカツク」このような文句が15分ほど続きまして、番組が開始となった次第であります。そんなに身内がムカツクんならファンとセックスでもしとけ、と思うのだが、こんなこと言いながらも某慶太君と「ねー、今日は私のデビュー4周年だから、飛・び・切・り・の、セックスしよ?」みたいなことをイチャイチャやってるに決まってる。死ね。慶太のちんぽに横隔膜貫かれて呼吸困難に陥って二酸化炭素と酸素の交換が上手く行かなくなって「もういっそ心臓を貫いて!」と懇願しながら徐々に意識が遠のいて行って死ね。ごめん間違えた。私はあややを絶賛するんだった。あややはファン思いの良い子です。思わず僕もラジオの前で「あややおめでとう!」と一人でビールかけをしました。シャンパンも開けたかな。記憶が定かでない。それぐらい私はあややを心から祝った。その一方であややはラジオの向こうで友達やスタッフや家族に対するルサンチマンを言葉にして全国に向けて吐きつづけていました。女の子だね。
 そして次は名物コーナー「Yeah!めっちゃ大喜利」確かこの回のお題は「お母さんに言われると絶対に起きる一言」ほとんど覚えていないのだが、あややがやたらにプッシュしていたネタだけは覚えている。それは「起きなさーい、あっ、明太子が、明太子が、柱を昇ってる!」というものなのだけど、面白い?私はちっとも面白いと思わなかったのだが、あややは「この『明太子が!明太子が!』って2回繰り返すところが最高」と何度も何度もプッシュしていました。私は思うのだけど、あややと私は似ている。どのように似ているのかというと、誉めるところが無いにも関わらず必死で誉めるところを探そうとして空回りしてるところが似てる。酷似、というか、その点において私とあややは同値。つまり記号で表すと、俺⇔あやや。この事実から帰納的に論理を展開していくと、俺とあややはセックスするという結論にたどり着くことができる。その論理の展開をココで書いてしまってもいいのだが、私には確かにその論理を展開していく準備と、心積もりと、それだけの高等な脳みそがあるのだが、このブログの容量ではとても証明できない。フェルマーの最終定理のようなものですね。まあそんなことはどうでも良くって、ネタの最初に必ずつく「起きなさーい」という変に色っぽいあややの声が超抜けると思った。別にネタの最初に「起きなさーい」をつけろ、という指定は無かったのだが、どのハガキも面白いぐらいに出だしはそれだった。思えば小学校低学年の頃、日記を書いて来いという宿題が一週間に2度ぐらいあった。その日記の書き出しは誰が始めたのか知らないが、みんながみんな「先生あのね」だった。私の思い出話はよそう。そんなこんなで大喜利は大いに盛り上がり、続いては風雲あやや城という、あややのお城を建てよう!という企画の絵コンテが届きました!ってことで、その絵コンテをあややの素晴らしい日本語能力を駆使して、口で延々と説明するコーナーだったのですが、結局あややの口から発せられた言葉の5割は「ありがとうございます」だった。時間がもったいない。あややはタイムウェスターだ。そして2時。2時になると、あややは一旦退場し、代わりに松ペン先生がやってくる。松ペン先生は松浦亜弥ちゃんとは異なるんだよ、松ペン先生は25〜30の間なんだよ、松ペン先生はメガネを掛けているんだ、白衣は着てないよ、こないだAVに出演したの、タイトルはスペルマワイフ、是非見てね、亜弥ちゃんの25歳説は私と亜弥ちゃんを勘違いしたのね、ごめんね亜弥ちゃん、迷惑かけちゃった、それでは今日の相談メールを読みましょう、今回は「高校に入って一週間、ちょっと強面だけど、私が消しゴム忘れたときに『これ使えよ』ってぶっきらぼうだけど優しく消しゴムを貸してくれた男の子に恋しちゃったぞプンプン、良ければ付き合って、そしてセックスしよう!」いいわねーいいわ、先生濡れて来ちゃう。ごめん、ちょっとオナニーする、先生我慢できない、オナニーする。ああ……ハァハァ。まあそのような感じで、やはり松ペン先生のコーナーはケイオスでした。松ペン先生の唐突なオナニー有り、リスナーからの無粋なまでの「松ペン先生って、実はあややじゃないんですか?」メール有り、そしてそれに意地になって反論する松ペン先生有り、ケイオスだよ。意味分からん。「松ペン先生って実はあややなんでしょ」「違うの違うの、松ペン先生はオナニーが大好きな淫乱痴女なの、嗚呼!セックスしたい!」意味がわからん。そのやり取りだけで10分使うのは本当に時間がもったいない。まあ今回は唐突な松ペン先生のオナニーボイスが聴けただけでもうけものであったと考えるべきなのでありましょう。今週のあややのオールナイトを聞き逃した奴は損したね。松ペン先生、生放送でオナニーだぜ。本当に損してるよ聞き逃した奴は。
 で、このようにザックリとあややのオールナイトの進行というものを舐めてみたわけだけれども、こう書いてみると内容が実に少ない。これだけの内容を2時間もかけて行っているのです。これが時間の浪費でなくてなんだ。しかし、この時間の浪費に2時間付き合った人にはやはりそれだけの報酬というか、見返りがあるものです。それはこの番組最大の聴き所「ほなね〜」これを聴くと「ああ、眠いけど2時間無理して聴いていて良かった」と思うのです。2時間、じらしにじらされた後の「ほなね〜」だから良い。それを再確認した今週のあややオールナイトニッポンでありました。