2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

睦月影郎

という官能小説家がいるのだ。先日友人から誕生日祝いに『Gのカンバス』という文庫を貰った。「お前のことが書いてある」と言うので、まさかあなたがこの本の著者たる睦月影郎か、と思ったが、当たり前に違った。それは半自伝的小説という奴で、睦月影郎高…

一つ目

ふと気付くと女の部屋に居た。ベッドの上でごろごろしていた。布団や枕からはシャンプーの優しい匂いがした。シャワーの音が止み、バスタオルを巻いた女が出てきた。「久しぶりだね」と言った彼女は、どうみても酒井若菜だったので、久しぶりも何も、初めま…

二つ目

姿見の前で何度も服を着替えながら、今年の帰省が楽しみだ、と考えていた。家を出ると夜で、目の前に広がるのは複雑に入り組んだ袋小路だった。どう進めば良いのかは、なんとなく分かっていたから、足が進むのにまかせててくてく歩いた。しばらく進むと前方…

ダイアリー2

朝、友人が足元でごそごそするので起きた。ぼんやりとタンクトップの後ろ姿が見えた。トイレのドアがばたんばたんとうるさかった。まだ寝ぼけていた。私は枕元にうっちゃっていたiPhone4Sで素早く着信やtwitterなどの通知がないかをうつらうつらとチェックし…

ダイアリー

昨日はiPhone4Sをいじっていたら何故か夜が明けていたので愕然とした。いや、愕然とした、などとはやや言い過ぎであり単に「あ、朝だ」と思った程度のことなのだが、夜には家庭教師のバイトがあるので、このまま眠りにつくときっと夕方に起床、だるい、眠い…