YURETA?YURETA!YURETA?

第1話「真夜中のドミニカ共和国
 ドミニカ共和国、と石川は呟いた。安倍は何?梨華ちゃん何か言った?と尋ね返し、石川はハニカミながら、いいえなんでもないんです、ただちょっとミニスカートが短過ぎてドミニカ共和国。諸所の都合でその場に居合わせた後藤と松浦は、石川の顔を見て寒いよ梨華ちゃん寒いよ寒いよなどと申し奉るが、石川梨華はそんなことでは決して臆さず、私ってば寒過ぎて真冬のセラミック合金。つんく♂、それを楽屋の外で盗み聞き。これはイケるでイケイケや、お池にはまって圭ちゃんやと思い、手帳に書きとめました。デフディバ。デフはすごく、ディバはバカ、つまり大バカって意味です。そして曲を作ろう、そうやそうやイケるでイケるで、好きすぎてバカみたい。こんなことが、あったのですね。花子さんも太郎さんも言いました、マルマルマル。

第2話「ミッドナイトUSA」
 真夜中にこんな話もなんですが云々、かくの如き前置きの後、ののたんの口からポロリポロリと紡ぎ出される涙涙の物語。この悲しみをどうすりゃいいの。あいぼんはまさかのんがそんなに悩んでいたなんて、と己のUSA的ホルスタインのような胸をギュッと痛め、乳のしこりを気にし、あ、アカンわ、ウチってば乳ガン。そんなことは全然無いんだよあいぼんミキティは唇を噛みますから、れいなも、ののたんも顔で笑いながら心で怒り、唇を噛みます。キュッと音が聞こえてくるほど、三人が力一杯唇を噛み締めますと、あいぼんのおっぱいは、なんとまああっけなく風船ガム以下の迫力で破けます。ののたんはまたポロリポロリと不平不満。迷惑なことですが、あいぼんさんはそんなののたんの頭を撫で撫でします。のんはもうちょっと太った方がええよ、そんな声が聞こえるような気がしました。れいなとミキティはまだ唇を噛み締めたままです。血が出るよ。イタイイタイ。

第3話「有明シジミ貝」
 吉澤ひとみ石川梨華は、海の見える海岸でゆったりとデートを満喫。梨華ちゃんはアッと驚いたようなフリをすると、よっすぃの背に隠れ、よっすぃは梨華ちゃんのことは何がなんでも俺が守る!という風情です。いいですね。旅情、というのでしょうか。そして立ちはだかるのは巻きグソです。いえ、巻貝でした。ごめんなさい。梨華ちゃんは目をしばちゃんしばちゃんさせて、私とっても怖かったの、よっすぃがいないと私恐怖で死んでしまっていたかも知れない。吉澤さんが申しますには、大丈夫だよ梨華ちゃんのことは私が守るから、などなど。石川曰く、ひとみちゃん、あの巻貝を飛び越えて私を抱きしめて!潮騒です。吉澤は巻貝を飛び越えようとして、うっかりうっかり足を捻りました。梨華ちゃんは人差し指にたっぷりツバをつけるとよっすぃの足首に塗り込みます。よっすぃはなんだか梨華ちゃんのツバで治った気がするよ!と元気よく言い放ったものですが、実際のところよっすぃは骨折していますから、そんなことで治るわけがないんです。梨華ちゃんは何も知らずにどうよすごいでしょみたいな顔をして、腕を組むわけです。むかつくますよね。むかつくませんか?そうですね、非常にむかつきます。よっすぃは梨華ちゃんの唾液臭い足首をひこずって、痛みに耐えながら家に帰るんです。梨華ちゃんはそのまま海の藻屑となりたかったのですが、性根が曲がってるので、しっかりずっしりとした巻きグソになりました。いいえ、あれはシジミ貝です、と紺野あさ美は言ったもんでしたが、誰も信じませんでした。有明の月があまりにも綺麗でしたから、ごっちんとよっすぃは貝合わせをして遊びました。

第4話「真っ昼間のSAYUERI」
 SAYUとERIは真っ昼間からヨガに興じ、お互いの身体の伸び具合曲がり具合がどんな風にかわいいか、例えばSAYUの臀部はセバスチャンのようにかわいいとか、ERIのonakaもハーマイオニーのようにかわいいなどなどなどetc. and so on.でもERIはハーマイオニーに例えられたのがお気に召さない。SAYUがしきりにえりりんごめんねごめんねと謝るのに、ERIは決してSAYUのことを許そうとしなかった。そこへREINAが現れて、れいなの足の指はどういう風にかわいいっちゃ?と尋ねると、SAYUERIはれいなの足は猫の肉球みたいなにかわいいよ。三人で微笑みあって昼下がり、SAYUERIとREINAの絆は尻上がり。そうです、三人はWAKEARIな関係なんです。

第5話「夕暮れのミスターポポ」
 空を自由に飛びたいな、とののたんが言ったのか言ってないのか分からないのだが、ふいっとののたんは空を飛びました。すごーいすごーいと聞こえるあたり、きっとやぐっちょリーダーもののたんと同じくして空を飛んでいるのでしょう。ののたんとやぐっちょリーダーがいるのだから、当然MIKAやあいぼんも居るはずです。そしてののたんはぐるりぐるりと周りを見まわしてみましたが、見えるのは超高層ビル郡、あっあれはTOKYOタワー!矢口さんはしきりにすごーい大きいを繰り返します。ののたんはその矢口さんの発言を卑猥な言葉だと受けとめ、頬を赤らめます。ののたんは足元を見ます。絨毯です。ののたんは漢字が読めません。ジュウタンです。WAO!と驚き桃の木二十世紀。矢口さんが一匹はまたしてもすごーい飛んでるすごーいと申します。ののたんはまたしても卑猥な言葉を口走る矢口さんに対して赤面、そして強い怒りを感じました。ののたんが振りかえり、矢口さんを殴ろうとすると、そこには黒くて無表情な人物一人。これが噂のミスターポポか!いいえ違います。それは梨華ちゃんです。ののたんは鼻水をダラダラ垂らしながらりがぢゃーんと言って、梨華ちゃんは全くののは困った子ねという感じの顔をしてののたんを抱きしめます。少しだけ梨華ちゃんがむかつくますけど、ののたんが幸せならそれでいいですよね。