言いようもない喪失感

 この喪失感は「ナこ」と書いて「た」と読むということを知った時の虚脱感に似ている。諸々のマイナスの要素が加わって私は今このような精神状態にある。その主な原因は昨夜のあややオールナイトニッポンを聞き逃したからなのだが、あれを聞き逃したぐらいで自分がここまで落ち込むとは予想だにしていなかった。そこであややのラジオを聴いた人に尋ねたい。昨日もあややはかわいかったですか?あややのお気に入りの大喜利はどんな奴でしたか?松ペン先生はセクシーでしたか?「松ペン先生は実はあややではないのですか」「いえ違います、松ペン先生は新橋です」と「じゃあ松ペン先生は高田馬場ですか」「いえ、松ペン先生は新橋です」などというやりとりは未だ行われていましたか?松ペン先生はやはり今週も唐突にオナニーを披露していましたか?松ペン先生が添削している間の時間は、あれを「松ペン先生のオナニーボイスタイム」と考えなければ率直に言って無駄な時間ではないのですか?松ペン先生はその無駄な時間、そのケイオスな時間にちょっとオーガズムを感じているので、もうやめられなくなっちゃってるのではありませんか?ところでアナル気持ちいいですか?前の方がお好きですか?いえいえ、別に私はこのディスプレイの向こう側にナオンを想定しているわけではない。僕は両刀使いです。HAHA,It's pretty joke。一応参考までに言っておきますが、私はあややオールナイトニッポンの前には仮眠を取るんです。昨日はこれが仇となってしまって、ハッと目覚めたら午前3時で、そんなバカな!せめて「ほなね〜」だけでも聴きたかった!と思ったのですが、仮眠をとること、これはかなり有効な方法でありまして、あややの喋る2時間を完璧に楽しもうと思ったならば、眠い目をこすりつつあややの声を聞く、などということをしてはならない。ちゃんと3時間から4時間の睡眠を取った上で、あややのラジオに臨まねばならないのです。
 で、ともかく、そのような万全の準備をしていたのにも関わらず、準備をしすぎてしまってあややのラジオを聞き逃してしまったのです。で、私はあややのラジオを聞き逃した、ということを主張し、貴方様方に伝達したいのではなくて「この喪失感は何なんだろう」ということを示したい。それと、昨日のあややのキュートだったポイントを知りたい。ともかく、この喪失感。不思議です。私はそこまで心理的あややに依存していたのかと思うと少し情けない気もしてくるのですが、それは逆に誇らしいことであると思うのです。しかし、ののたんの夫になることを公言している身にとっては少し気後れしてしまうことです。なぜならば私はののたんの声や姿を見なくとも、そのような喪失感を味わうことが無いからなのです。ののたんは僕の心の中、nonotan in my mind状態、それはそうなのですが、やはり実態いや実態ではないな、それは無形ですがなんと申しますかまるで実体を持っているかのようにすっぽりすっかりと抜け落ちてしまったこの喪失感は、それってどういうことかというとセンチメンタル。あややは僕にセンチメンタルをくれたのです。一週間あややの声を聴くことが出来ない、あのニャハハという笑い声を聴くことが出来ない、あのムカムカする「私が中心なんだよ!」的な話の進め方を体感することができない、それは苦しいことなんです。心がギュッとなります。これを世の人は擬似恋愛などと呼ぶのですが、私はその呼び方に賛同しかねる。擬似?何が擬似なものかと思うのです。恋は恋なのです。擬似というのはダッチワイフやバイブレーター、或いはピンクローターという道具を指すのであって、そこから感じられるオーガズムや絶頂というものは決して擬似的なものではございません。むしろ生身よりも良かったりする。私の場合はその対象があややという偶像でありますが、まあ極稀に二次元に恋をする方もいらっしゃいます。それもやはり擬似恋愛ではないのです。しかし二次元の場合には「子孫を残す」という名目で存在するはずの性欲の向ける先を完全に間違えてしまっているような気がするので、それには賛同しかねるのでありますが、ともかくあややの声をこの一週間は聴けないのです。苦しくて死んでしまいそうです。代ゼミはこんな精神状態にある私を「孤独」という概念で更に強烈に苦しめさせるのです。昼休みに一人でお弁当を食べる切なさを教えてくれた場所。それが代ゼミ。ネガティブ元気。明日こそ、隣の娘に声を掛けよう。「一緒にお弁当食べませんか?」そういうセリフを吐いている自分を想像した。俺が女で、俺に声を掛けられたなら確実に「No!」とは言わない、にっこり笑って俺とは反対側の娘に向かって「トイレ行こ」と言って、俺の存在を華麗に無視する。ありありとマブタに浮かんでくる現実。それが代ゼミ。ブサイク童貞を孤独に貶める場所。それが代ゼミ。講師はやたらに「夢」を強調する。その浅はかさ。代ゼミなんてうんこ。