本谷有希子と秋の空

 昨日の話ですが、EYESCREAMという雑誌に本谷有希子の写真が3ページほど載っているということでこれは買うしかないだろうと思ってフタバ図書ギガへ行ったもんだったのだけれども、生憎にして表紙がリップスライム、立ち読みされてボロボロになった一冊しか残っていない、雑誌のイメージがちょっとお洒落な感じという買いづらい要素が揃っていたので、本谷有希子のカラー写真を一枚につき1分ほど見つめて合計3分ほどその雑誌を立ち読みしました。本谷さんはたこやきを食っていらっしゃいました。たこ焼きを食いながら笑っている顔が、何故だか非常に勃起を誘いました。別に好みの顔というわけでもないのですが、フェラチオと手コキに長けていそうな顔をしていると思いました。しかしその一方で好みの体位は正常位、だってバックだと膝が痛くなるし、騎乗位だと自分で動くのめんどくさいじゃん、正常位だったら腰の下に枕入れちゃえば痛くないしさー何もしなくて楽じゃんハハハという感じもしました。人間とは矛盾を抱えている生き物なのだなと思いました。そして昨日は金曜日ということで、家に帰ると今日は本谷有希子のオールナイトニッポンがあるぞとワクワクしていたのですが、よもや先週のようにヤイダヒトミのオールナイトニッポン!ってことはあるまいなと少しだけ恐ろしい気もしました。ヤイダヒトミのホクロと自信に満ちた笑顔が生理的に許せないのです。生理的に許せないといえば、大塚愛の「私ってかわいいんだけど、結構さばけた性格してるのよ、ウフフ」みたいな態度も気にくわない。どことなくなっちの笑顔に潜む影のようなものと同質のいやらしさを感じる。それは女にだけある陰湿な下心のようなものであって、男にはないものであると私は思っているのです。裏表の無い女なんてののたんぐらいのものです。あるにしても好きな人の前ではおならしないとか鼻をかまないとかその程度のことであると私は思うのです。ですから、僕の前でののたんが鼻をかんだりおならをしたりするという行動に出た場合には、それは「そうか、ののたんは俺のことを好きではないのだな」と悲しむのではなく「そうか、ののたんは俺の前では鼻をかんだりおならをしても恥ずかしくないのだ、それぐらい私に心を許しているのだな、つまりののたんは私のことを好きというか、愛しているのだな。それは結局換言するとののたんは僕のことを家族のようなものだと捉えており、つまるところ僕達は結婚するのだ。そうだ、希美、結婚しよう」と考えなければならないのです。さて、僕とののたんはそのようにして結婚するわけですが、結婚したらののたんと僕は今度こそ本当のダブルユーとして「結婚しているのに結婚していないみたい」というスローガンをかがけてえんやこらせと全国を行脚し、夫婦漫才を行い、オチは必ず2人の熱烈なキスでつけるというスタイルが受けて、一気に全国区へ、元モーニング娘。辻希美さんと元浪人生のおまんこボーイさんです、ということになって、ギャラがガッポガッポと入って来て、しかしそのブームが去るとギャラは日に日に少なくなり、こんなときにヒット曲の一つや二つもあったら今頃でも印税ががっぽがっぽでウハウハなのになあと僕が目を細めていると、ののたんは突然携帯を取りだしあいぼんに電話を掛け、「あ、もしもしあいぼん?ひさしぶりー。またダブルユーやろうよ」と言い出し、おいおいののたん何を言っているんだとそれを遮るとののたんは「あなた、離婚しましょう」と言われて、えっなんでなんでなんでそういうことになるのだって今まで夫婦生活上手く行ってたじゃないか、理想の2人だわ(夫婦)って感じだったじゃないか、ダンシングザオールオブザナイトだったじゃないか、ニッポンの未来はコウノトリさんが運んで来てくれるって行ったじゃないか、まだもうちょっと甘えていたいとか言ってたじゃないか、あれは全部嘘だったとでも言うのかい?おいおいまってくれよ、ちょっとごめん、勃起してきた、ああののたん君は酷いんだね、確かに僕とののたんとは「夫婦なのに夫婦じゃないみたい」というおかしなスローガンを掲げて今まで頑張ってきたわけだけれども、それでも俺はののたん、いや、希美、お前を愛していたんだよ、この愛が分からないとでも言うのかい?それは酷く、うーん、なんと申しますか、酷いじゃないか!え!こら!ののたん!僕とこれからも夫婦生活を営んでください!私がそのように言い終えると、ののたんは何も言わずに荷物をまとめ始め、僕はなんとかしてそれを食い止めようとするのだけれども、ののたんの腕力には到底敵いようもなく、僕は泣きながらそれを見つめることしかできず、ののたんは僕を一瞥して「これあげるわよ」と言って一枚のパンティを差し出し、それは薄いブルーのパンティであった。僕はまだ温かみの残るそれに頬ずりしてまた泣いた。そしてそれで一発抜いた後、その薄いブルーのパンティを庭で燃やした。焼ける過程を僕は見ていられなかった。完全に焼け切ってから、灰を片付けに様子を見に行くと、ののたんのパンティはその色を黒に変えて、形を保ったまま残っていた。僕はわなわなと震える手でそのパンティを掴んだ。掴むとすぐにそれはボロボロと崩れ去った。僕は僕の中の根本的な何かが崩壊していくのを感じ、ののたんのことが嫌いになると同時に、全ての女性に対して憎しみが芽生えた。そして僕はレイザーラモンになった。