ニート

 ここ最近、朝起きて時計を見ると愕然とする日々が続いている。どんなに「ああ今日は目覚めが良いぞ、早起きしちゃったなぁ」と感じる時でも、時計を見ると午後三時を指しているのです。私はその目覚し時計を目撃する度に「コイツ電池無くなったんちゃうか」とか「もしかしてもしかすると僕は早起きしすぎて午前三時に目覚めてしまったのではないか」などと考えるのだが、窓の外は明るい、ぢっと手を見る、切ない。とそのような日常を送っておりまして、「これがニートか」とそのような感慨を深く噛み締めておる次第なのであります。
 そろそろ本当に昼夜逆転生活は戻さないといけない、とそうは思いつつも、深夜0時に寝たとしても、午後1時に目覚めてしまう。ここ最近の睡眠時間は平均して13時間です。一日の半分以上はお目目をつぶってベッドの上で死んだようになって寝ているのです。夢すら見ない。どっぷりとノンレム睡眠をダラダラと行いつづけているのです。果たして私は生きているのか、どうか、疑わしくなって参ります。ジョニーは戦場に行った、などという暗いばかりでちっとも面白くないし、別段示唆に富んでいるわけでもない、くそったれな小説を思い出してしまいます。これならまだそばかすの少年の方が面白いよ!
 で、ここで一つ、もしこのまま平均13時間睡眠をとりつづけたとしたらどうなるのか、ということを考えるのでありますが、これから50年生きたとしても、私はその半分の25年、下手したら27年ぐらいはベッドの中で、死んだようになって、夢すら見ずに、ノンレム睡眠を享受しておるわけであります。これは人類滅亡の第一歩、ファーストステップ!であると同時に、「人間って毎日そんなに眠れるのか」という驚愕の事実でもあります。だから私が何を申し上げたいのか、と言いますと、あややのコンサートに行きたい!とそういうことなのであります。