最前線

 開戦の日は近い。14日から私の受験戦争は再び本格的に始まるのでありますが、やはり男子校6年間の過程を終了した者の性というものでありましょうか、女の子が気になって仕方がありません。かつては同学年であったはずの友人たちはもう大学生となり、大学生活をそれぞれにエンジョイして、女の子とコンパなどに行き、酒に乱れた女共、もといナオン共と乱れた性生活を何も考えずに送っておるのかと思うと私はこみ上げてくる怒りを抑えることができません。私は言いたい「いいかお前ら、日本には貞操観念という大事なものがあるんだよ、だからな、セックスをそうやってただ快楽のための手段として受け取る姿勢が私は許せんのだよ、やれアイツのマンコはどす黒いだとかアイツの尺八はものすごいだとか、お前らは何を考えておるのか、一つ言いたいのはな、お前らちゃんとコンドームはつけた方がいいですよ」と。
 いや、鳥肌実ではないのでありますが「お前はセックスがしたくないのか?」と問われれば「いや、そりゃセックスはしたいですが」と答えるのでありますから、そこで「では貞操観念の喪失が云々などと言わずに黙っておけ」というのは、かなり無理なお話であります。ただ私は大学生の乱れた性生活が許せないのです。何故かと言われるとそれはジェラシー以外の何物でもないのでありますが、なんとなく「大学生になったらヤレる」という歪んだ思想に私は危機感を感じるのであります。現に私もそのような思想をもっておりまして、今もそのような思想で生きているのですが、ふと振り返ってみますと、小学生の頃は「中学生になったらヤレる」と思っておりましたし、中学生の頃には「高校生になったらこんどこそヤレる、しかも女子中学生とヤレる」と思っておりました。だから高校生になったならば「大学生になったらヤレる、しかも女子高生とガッツリヤレる」そのように考えが発展して行くのは理論的に考えてごくごく普通のことであります。
 そこで予備校生になったならばどうなのか?ということに話が及ぶのですが、私は「予備校生は悶々とした童貞のまま過ごすしかない」と思っております。高校3年生の受験生の場合は「やってもやらないでもお前の勝手」みたいな部分があると思うのですが、予備校生の場合は「あんた浪人してセックスとか何馬鹿なこと言ってんの」という感じで、セックスする権利を剥奪されるのです。それに対して同い年の大学生は「どんどんセックスしなさい、セックスは楽しむためにあるのですよ、あっコンドームはつけてね☆」そのような特権を与えられておるのです。悔しい。ここにジェラシーを抱かずして、大学生のどこにジェラシーを抱けばよいのでありますか。だからね、私は大学に進学した友に言いたい「大学一年の内に童貞は捨ててくれ!無理そうだったら風俗で捨ててくれ!」そのように言いたい。友達できない、とか不安がってる場合じゃないのであります。ガツンガツンとセックスを致してください。これが予備校生から現役で大学へ行った人への総意であります。それはまるで中国の反日デモのように。