Revolution

 友人に「お前のブログは下ネタと娘。の話ばかりだな」と無感動に言われたので、私は感情的に「そうだよ、僕のmy mindの半分は下ネタで、もう半分はモーニング娘。及びハロプロへの愛でできているんだから」と言いたかったのですが、実際には無感動に「仕方ないことなんです」としか言うことができませんでした。しかし、それ以来ふと頭を悩ませることがあって、私がここで殊更に「娘。のことを好きなんだ、愛しているんだ」と主張したところで、何になるのかということです。毎週あややのラジオについて思ったことをあれやこれやと書き連ねて、あややのことを嫌いになったり、でもやっぱりお前のこと好きやねん、などと思ったりする、この微妙な心理を書き出したとこで、一体何になるのかということです。このブログ全体の文脈を大雑把に捉えれば「最終的にはモーニング娘。及びハロプロが好きなんだね」という一言に凝縮されるわけであって、人生とは多様でなければならない、人生とは不安定でなければならない、人間至る所に青山ありという気持ちで生きていかなければならない、という私の信条から、理想と現実の乖離はあまりに激しいのであり、私は歯を食いしばり「こんなはずじゃなかった」と、IEで自分のブログを見つめながら後悔とも申し訳無さとも怒りとも判別のつかぬ気持ちを我が身に抱えているのであり、そんなことを思いながら肩をうち震わせてワナワナと今将に涙を零さんとしている私の肩を抱くのは安田美沙子であり、と思ったら実は保田圭ちゃんだった。圭ちゃん愛してるよ。そのような感慨で私は気が狂いそうになっているのです。だから、少しだけ変革をしよう、たまには何か違うことを書こう、そのように思って、編集画面を開き、思いつくままに文章をツラツラと重ねて行っている次第なのでありますが、分からない。モーニング娘。以外のことを俺は書けない。さて、モーニング娘。以外のことを書こうと意識すると、つまりは私のmy mindの半分を構成するモーニング娘。を否定するわけだから、必然的に残りの半分に、私の書くことは絞られてくる。人間というのは自分の中にあるものからしか創造物を作り出すことはできないのだから、私はモーニング娘。以外の下ネタから、とあることを創造せねばならぬという必然性につきまとわれるわけなのであり、それは鷲田清一氏もおしっしゃっているように、悲鳴をあげる身体なのです。人間は穴の周辺に神経が集中している。目然り鼻然り耳然り、もちろん性器周辺もそうなのであります。
 さて、諦めました。やはり私にはモーニング娘。しかありません。上の段落と、今したため始めたこの段落との間には、時を同じくするものの、激しい意識の断絶、意見の断絶、換言するならば一種の諦めというものがあると考えていただきたい。私は自分の中からモーニング娘。を切り離して物事を語ることができない。私は自分自身の全てを動員して、物事にあたることしかできないのです。
 あややの誕生日が6月25日だったそうです。あややは19歳になりました。私よりも一つ年上です。あややというか「松浦さん」という感じがしてしまいます。私も早く19になって、再び「あやや」と気軽に呼べるような関係へと戻りたいです。今日も松浦さんに「おいジャーマネ、はやくじゃがりこ午後ティーのストレート買ってこいよ」と酷く乱暴な口調で命令されました。僕は松浦さんのマネージャーです。「5分な、5分以内に戻って来い、じゃなきゃ首だよ首、5分を1分でも過ぎたらムチでしばいてやるから」私は少し松浦さんにムチでしばかれたい、などということも考えましたがその考えはすぐに打ち消しました。私は松浦さんのマネージャーです。「あの、お金は?」私がそういうと松浦さんはキッと鋭い目で私を睨みました。そしてサイフから一万円札を取り出すと「釣りは取っとけ、早く行って来いバカ、もう1分経ったからな、後4分で戻って来い、絶対だ」と言いました。私は身体を垂直曲げ「ありがとうございます」とその一万円札を両手で拝むようにして頂戴し、身を翻してすばやく走り出しました。背中越しに「じゃがりこはサラダ味だぞ!」という声が聞こえました。私はチーズ味のじゃがりこを買って帰ろうと思いました。全力で走ってコンビニに辿りつくと私は迅速にじゃがりこチーズ味と、午後ティーのミルクティーを手に取り、レジへ向かいました。レジの店員は女の子でした。その子は「ミルクティーは暖めますか?」と訊いてきました。とんでもない愚問でした。何を言うんだこの女はと思って、その女の子をよく見ると吉澤ひとみさんでした。「あっこれはどうも吉澤さん」と挨拶をすると「誰ですか?」と言われたので「松浦さんのマネージャーです」と応えました。吉澤さんは「あっそう」と言うと、午後ティーじゃがりこを電子レンジに入れて、加熱時間を1分にセッティングしました。私は時計を見ました。楽屋を出てから既に3分の時間が経過しようとしていました。「あの、暖めなくてもいいです」私はそう言ったのですが、吉澤さんは何も聞こえていないかのように、おでんに具を足していました。私は仕方がないと思って、1分間我慢しました。何、30秒で楽屋に戻ればすむことだ、と考えたのです。チーンと音が鳴りました。吉澤さんは電子レンジからじゃがりこを取り出すと、午後ティーは中に入れたまま、再び電子レンジのスイッチを押しました。時間は2分に設定されていました。私は絶望と怒りを感じました。「この野郎!」そう叫ぶと吉澤さんは昔のような天才的にかわいい笑顔を浮かべて「何か不具合がございましたでしょうか?」と言いました。私は何も言えなくなって「僕は松浦さんのマネージャーです」とだけ言いました。吉澤さんは「左様ですか」と応えました。そのようなやりとりの後に、絶望のあまりトボトボと歩いて楽屋へ戻ると、松浦さんとAで共演している若槻千夏さんとすれ違いました。若槻さんは「ちぃーっす!」と挨拶をしてきました。若槻さんのあだ名は「ちぃちゃん」と言うらしいので、恐らくは「ちーっす!」という挨拶と自分の「ちぃ」というあだ名の響きをかけたのでしょう。私には全然笑えませんでした。若槻さんはその挨拶に対して何のリアクションも示さない私に「暗いですね、何かあったんですか」と心底心配そうに問い掛けました。私はその優しさに心打たれて、若槻さんのグラビア的なおっぱいに胸をうずめるとワーッと大きな声で泣きました。若槻さんは「辛かったんだね」と何も話していないのに全てを理解したかのような声色で、私の頭をなでました。僕は感動のあまり乳首を吸いました。そこでポンポンと肩を叩かれました。振り向くと松浦さんが居ました。「ジャーマネ、10分遅刻ね」と言うと、手に持っていたムチをピシッと鳴らしました。この後に控えているであろう、松浦さんと若槻さんを交えた禁断の情事を想像すると、カウパーが漏れて仕方がありませんでした。私は震える声で「じゃがりこかむかむ」と言いました。若槻さんは「じゃがりこかむかむ?」と問いました。松浦さんは「ぶーんぶんぶんぶんぶんぶーん」と暴走族の真似をしました。私はそのスキをついて松浦さんからムチを奪い取りました。ムチを取られた松浦さんは途端に不安そうな顔になって「じゃがりこかむかむ?」と言いました。私はサド公爵のような笑みを浮かべて「じやがりこかむかむ」と応えました。ムチをピシリと鳴らすと、若槻さんと松浦さんはほぼ同時に失禁しました。私はその尿溜りに生暖かい午後ティーのミルクティーを注ぎました。金色の尿と、白濁した午後ティーが交わる様は何かを連想させました。松浦さんと若槻さんも同じような連想を得たようでした。3人で顔を見合わせると、私は「セックスしよう」と言いました。3人で濃厚な3Pをしました。次の日から、私と松浦さんは「あやや」「慶太」と呼び合う関係になりました。そうです、僕は慶太なのでした。うんこ。