腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

 何故かエヴァンゲリオンを初めて見た日のことを思い出した。私が初めてそれを見たのは小学校4年生か5年生の頃のことで、シンジ君がレイへ届けものを頼まれたか何かでレイの家を訪れて「綾波居る?入るよ?」とシンジ君はレイの返事が無いのを良いことに勝手に家に上がり込んで、レイとシンジ君のパパが2ショットで写っている写真を見て「父さん……ロリコンだね」と思ったのかどうかは知らないが、そのような思索に耽っていると実はレイはお風呂に入っていて、風呂上りの全裸のレイを見たシンジ君は「いやっ、そんなつもりじゃっ、嗚呼っ、勃起、うっうはぁっ、勃起してしまっう、あっはぁううっ綾波っ」のようにしどろもどろになってしまって慌てていると、レイはつかつかとシンジ君向って近寄って来て、ますますシンジ君はパニックになつてしまって、僕はそれを見ながら「全くシンジ君は童貞だなぁ」とは別に思っていなかったと思うのだが、激しく手で陰茎を摩擦していて、そうしているとシンジ君は何のはずみでかレイを押し倒してしまって、しばらくそのままレイのおっぱいを凝視していたわけだったのだけど、レイが「どいてくれる?」と言って、シンジ君は我に返り「あっうん、ごめん」などと言って赤面してレイの着替えを見ないようにしながら言い訳をするのだが、もうそこまで見たんだしレイも気にしてないから見ちまえばいいのにと僕は思うのだけど、そういうシーンがあった回を見て、僕はエヴァンゲリオンというアニメは面白いものだなぁと思って、それから以後のアスカの初登場シーンだとか、何故かいきなりシンジの布団に入り込んでくるアスカとか、アスカにキスしようとするシンジ君とか、そういうシチュエーションを小学校の同級生に当てはめて「うっ、いいよさとみっ」とか言いながらオナニーをしていた気がするんだが、あの頃と性欲のベクトル的には全く変わっていなくて、変わったのはあの頃はフレキシブルな想像力を持っていたものだったけれど、今となってはステレオタイプな貧困な想像しかできなくなってしまっていたことであって、イマジネーションだけでオナニーするということの大切さをここ最近痛感したわけだったのだが、今日はブラが透けている女子高生を数名見かけて、そのブラの透け方というのが背中にブラの紐が透けているというような青臭い透け方ではなくて、あのおっぱいの当たる部分のブラの柄が透けていたので、僕は途方もなく勃起して興奮したわけなのだけど、何をしたらポロシャツであんなに透けるものだろうか。魔法かなぁと僕はロマンチックにそんなことを考えながら、昼下がりの駅近辺をウロウロしました。
 オナニーをしていてふと虚しくなることは誰にでもあることであって、多くの童貞はその虚しさに慣れ始めていると思うのだけど、私の場合はそれが極端に負の方向に入ってしまうことがたまにあり、例えばオナニーをしていても、一人で行うオナニーという行為のエロさには限界というものがあって、まず一番エロくないオナニーというのはパソコンの前に座って、パンツから陰茎だけを取り出してそれをシコシコするという方法なのだが、たまには飛び切りエロいオナニーがしてみたくなって、不必要に全裸になって乳首を唾液で湿らせて左手の指先でいじりつつ、少しくぐもった声で「んっ、んふっ」などと南海キャンディーズしずちゃんの喘ぎ声のような声をあげるオナニーをすることだってあると思うんだが、それにしてもまだまだ最上級にエロいとは言えず、本当にエロいオナニーをしようと思ったら全裸で乳首を責めつつアナルも責めて、尚且つローションと唾液を併用した液体で己の陰茎の皮を剥いたり戻したりしつつ「ああっああああっ」と情熱的に喘ぐのがよろしいと思う。それで自分は何の話をしていたのか分からなくなったのだけど、オナニーというのはどこまでやっても結局オナニーなので、どんなにエロいオナニーをしても、オナニーはオナニーなのであって、とても虚しくて、そういう時に心底「俺は何をやっているんだ」と思うし「セックスがしたい!」とも思うのだが、そういう時に想像するセックスというのは実に清らかなもので、50分に渡る密とした互いの愛撫の果てに続く延々とした25分間の正常セックス中だしということを想像するのだけれども、今現在の私はそういう心境ではないので、想像するセックスは考えている自分でもたまらないぐらい下卑たものになる。
 今日僕が考えていたセックスというのは、まず予備校に行く、予備校に行くとかわいい女の子がいるので、授業中はその女の子うなじあたりや、椅子と重力の責めぎ合いの果てに有るぽよんぽよんとした尻肉などといったところへ視線を走らせる。授業が終わるとその子にクロロフォルムを嗅がせて意識を無くさせる。そしたらその子はジーンズを履いているのでまずはそのジーンズ越しに尻を執拗に撫でまわす。25分ぐらい。それが終わったら今度はその子を仰向けにして、その股間ジーンズ越しに舐める。30分ぐらい舐める。いい加減自分の唾液で股間周辺のジーンズの色が変わってきたところで、今度はキャミソール越しに乳首とか乳房を撫でまわしたり、揉んだりして、最後に口に含む。しばらく舐める。自分の唾液がカラカラになって、なんとなく異臭を放ってくるようになったら、いよいよジーンズとキャミソールを脱がせて、ブラジャーとパンティーだけという下着姿にする。しかしそうすると何か物足りないのでもう一度ジーンズを履かせて、ジーンズの股間部分だけ切って、全面部はパンティが露出するようにしつつも、尻の方はジーンズに包まれたままという状態を保つ。それをしばらく撫でたり舐めたりしながら、自分の陰茎のカウパーの調子を確かめる。カウパーが存分に出ていたらそれをジーンズにかけたりする。ここで一度イキそうになるが、なんとか持ちこたえる。それでいよいよジーンズを脱がせるとパンティーの臭いを執拗に嗅ぐ。20分ぐらい嗅ぐ。私の陰茎は徐々に勃起してくる。次にパンティを脱がせると、おまんこが丸見えになるので、まずは一舐めする。舌が痺れるぐらいのアンモニア臭がすると良いと思う。それでまた脱がしたパンティのクロッチの部分を見てニヤニヤしながら臭いを嗅いだり舐めたりする。まずはそれで一発抜く。もちろん出すときはジーンズに出す。まだ女の子の身体を汚したくないからだ。そうすると今女の子は舌は陰毛を丸出しにさらけ出しているが、上はブラジャーをしているという、この不思議にいやらしい感じが分かるだろうか。上半身のみ裸より、下半身のみ裸の方がエロいのだ。そうは言ってもやはり生のおっぱいの感じというのを私は知りたいので、一寸ブラジャーを外すと、そのやや浅黒い乳首を舐めたり口に含んだり舌先でチロチロしたり甘噛みしてみたりする。当然女の子の意識は無いのだから何の反応も示さないのだが、そこには体温がある。私はまたパンティの臭いを嗅ぐと、今度はブラジャーの臭いも嗅ぐ。少しミルキーな臭いがする気がしたが、それは気のせいであるのは明白だった。おっぱいをまた少し舐めると、またブラジャーを女の子につけて、今度はおまんこを舐める。ここでまた一発抜く。2回抜いていよいよ本格的に興奮してきた私はあまりにも酷いので止める。