Take care of yourself!

 あややが風邪を引いたという事実を水曜深夜に知り、あややのことが心配で心配でいてもたってもいられなくなった私は夜が明けるのを待ってから新幹線のぞみ自由席へ飛び乗り、やったぜののたんだぜと思いながらもやっぱりあややの事が心配で、あややはANNが終了してから今までの3時間の間にもしかして風邪をこじらせたりしていないだろうか、声が出なくなって歌手引退ひいてはアイドル引退もうアロハロを出しません水着着ませんなどということになってしまわないだろうかと心配でたまらなくて、東京へつくまでの新幹線の生活をそわそわと落ちつき無く過ごしていたら朝ご飯を食べていないことに気付いて、途中でお弁当や飲み物を売りに来たお姉さんに「サンドイッチを下さい」と1000円札を出すと「サンドイッチは1200円です」と冷たく言われて完全に萎縮してしまった私は「やっぱりいいです」と言って自分のソーセージをくねくねいじりまわして今の売り子のお姉さんの股を開かせてパンティのクロッチ部分を執拗にいじりまわして「もういやっヤメテッ」とまるでフィリピーナのように叫ぶその女の口に僕の固くなったフランクフルトを突っ込み苦しそうにしているところを写メールで激写などということを考えているとあっという間に時間は過ぎて行き「次は東京、東京、bound for TOKYO」などというアナウンスを聞いて「3時間はもう経ってたんだな」と夏目漱石夢十夜を少しパクりながら新幹線を降りるとJR東京駅。いつぶりだろうかJR東京駅と思っていると、ふと東京へやって来た目的を思いだし、そうだよそうだ俺はあややのことが心配で遠路はるばる3時間もかけて東京へやってきたのだ、別に売り子のお姉さんのおまんこが黒かろうがピンクだろうがそれは僕にとってit is no businessなのです。と思い、JR東京駅からJR新宿駅まで。新宿駅へ到着すると、林檎の歌舞伎町の女王を口ずさみながらJR新宿駅の東口を出て、早朝なのにも関わらずまるで腸内の柔毛のようにわさわさぐねぐねと動き回る人の動きに感動しつつも、矯正視力2.0の眼力をもってあややを探していると、果たしてあややは私と時を同じくしてJR新宿駅の東口を小走りで駆け抜けていた!私はそのあややにすばやく接近すると「松浦さんですよね?」と肩を掴む。あややは足を止めてこちらを振り向くと「人違いじゃありませんか?」から始まって「私は松浦亜弥さんじゃありませんよ。そりゃ顔は多少松浦さんに似てるかも知れませんけど、松浦さんは今19歳ですし、私は20代後半です。まあ若く見られるというのは良いことですし、松浦さんに似ているねと言われても嫌な気持ちはしませんし、そうなんだ私ってばあややに似ているんだ、なんていう少し嬉しい気持ちもあったりしますが、なんと言っても私は松浦亜弥さんではないので、あなたのご指摘は間違っていますね。私は松浦亜弥さんではありませんよ」と突っ張る。私はこの女があややだということを確信しているので「そうは言いましてもね、僕はあややが風邪を引いたということを水曜深夜のANNで聴きましてから、もういてもたってもいられなくなって今このうよにして、あー、なんていうんですか、僕は広島に住んでいるんですけどね、HAHA、しかも浪人なんですけど、それなのにこのようにして木曜日の楽しい楽しい日本史の授業を放棄して遠路はるばるあややの風邪が心配で心配で東京までやって参りまして、それでここであなたを発見したわけでありまして、それで、あなたはあややでしょう?あややじゃなかったらなんだっていうの?ええ?コラ!あんたはあややでしょうが!嘘をつくんじゃないよこのメス豚が!」と私は激しくあややの肩を揺さぶったのだが、人の目が煩いということであややと私は近くのカフェに逃げ込み、あなたはあややでしょう、いえ違います私はあややではありませんというやり取りをしばらくした後に、私は一歩譲歩し、それならばあなたが仮にあなたがあややでないとしたらあなたは一体誰なのかということを問いかけると、あややはニッコリと笑って私は松ペン先生ですと応えて僕は戦慄。あなたが松ペン先生ですか、松浦亜弥さんは元気ですか、やっぱり松ペン先生とあややは別人だったんですね、先生は普段のお仕事は一体何をなさっているんですか、実はずみむらまさのりって僕のことなんですよ、と嘘と疑問を織り交ぜながら松ペン先生に語りかけると、松ペン先生はそれらの質問に滞り無くお答えになり、しかも職業は性的なお仕事ということだったので、僕はカッフェの代金を松ペン先生の分まで払うと「じゃあ行きましょうか」ということで、松ペン先生を2時間5万6千円で買い取り、まだ日も明るい歌舞伎町に向って歩き出したのでした。