僕の夢

 晴れて東京の大学に合格した後に上京、大学で音楽系のサークルに入って、「Cocco寺山修司が好きなの」という根暗な女の子と半月の交際を経た後にセックス、相手は処女で「優しくしてね」と目をうるませて言うのだが残念なことに僕も童貞なのでどのようにして事を運べば良いのか分からずにコンドームの装着に手間取り、「こういうのには雰囲気が大事なのよ」と怒った彼女に振られてしまい、サークル内で「あいつは童貞の上に真性包茎」という決定的に正しい噂を流されてしまい居辛くなってサークルを辞め、続いて同じフランス語のクラスの「坂口安吾太宰治モンテーニュが好きなの」という文学少女と1週間の交際を経てディープキス、セックスと進もうとしたところ、「キスする時の鼻息が荒くて気持ち悪いから」という理由で振られ、クラス内でも「あいつは童貞の上に真性包茎」という絶対的に正しい噂を流布するので居たたまれなくなって授業は欠席しがちになったところで、今度はバイト先の「人生って楽しくなきゃダメだよね」が口癖の女子高生と良い関係になり、交際3日目にしてバイト先の店の倉庫でブラジャーに手を突っ込もうとしたところ、「デリカシーが無い」と頬を叩かれ、彼女は店長にあいつにセクハラされた、あんな奴を店に置いていたらこれから先どれほどの失態をしでかすかしらないということを告げ口し、店長は本当なのかそれは、それは問題だ、このことは君の大学の名前にも傷がつくことだから公にはしないからバイトを辞めてくれと言って、僕の言い分をちっとも聴いてくれないので東京の冷たさを感じるに至り、そのままバイトを辞め、これは今月働いた分のバイト代だと渡された4万円を握り締めて泣きながら中央線に乗り、JR新宿駅の東口を出て一番最初に目に入った店に飛び込むとその受付にれいながいた。そして僕とれいなはセックスをして結婚しました。