俺は知ってるぜ

 今日の23時まで提出のレポートを書こう書こうとしつつもなかなかやる気にならなずダラダラとてれびを見ていたら珍しく玄関の呼び鈴がなるので誰だろうもしかしたら僕に一目惚れした通りすがりの女子大生(18)とかだったらどうしようという期待を抱きつつ玄関を開けるとそこは雪国であった。というのは嘘でなんだか見るからに快活なおじいさんが立っており「讀賣新聞です」というので「あー新聞は結構です」とドアを閉めようとしたのであったがそのおじいさんが非常におしゃべりな方で、というか新聞の勧誘員なんて大体そうかも知れませんがとにかくなかなか喋るのを止めないのでついつい「なんだか悪いなあ」という同情心を出してしまい話を聞いていたら「お兄ちゃん、広島?」というので、僕はやや驚きつつも「はい贔屓にしている球団は広島カープですけど」と言うと「やっぱりねえ、なんかイントネーションが広島っぽいと思ったんよ」と妙に慣れ慣れしくなったので僕はとても困ってしまったのですが、そのおじいさんが「あれでしょう、何かスポーツとかやってるでしょ、いい身体して、いい男でねえ、モテるんでしょう、ワハハハ」と笑うので、僕は大変謙遜して「いや、そんなことないですよ」というと、おじいさんは急に真顔になって「そりゃ選り好みするからよ」と言うので僕は大変恐縮して讀賣新聞を3ヶ月とることになってしまったが、結果的におじいさんがいい人だったので新聞代は2ヶ月分おじいさんが払ってくれるらしくて安心していると、おじいさんがフラフラしながら洗剤を4本持ってきたのでやったぜと思って、しかし新聞を取ると商品券をくれたり洗剤をくれたり、全く新聞社の人は大変ですね。May J.がかわいいと思う。