おたふくソース

 あややが冷蔵庫からおたふくソースを取り出して「これ何?」と訊くので「それはおたふくソース」と応えた。あややは「ふーん」と言っただけで興味は無さそうだったがソースについているおたふくの顔をしばし見つめていた。午後ティーを入れたグラスの氷がカランと鳴った。僕はその音を聴いてもう秋なんだナアと思い、裸で外へ飛び出した。