深夜3時の霊感

 夜風が冷たくて布団にくるまりながらベランダでタバコを吸った。空気が冷たいとタバコが美味い。一際鋭い風が吹いて火種かどこかへ消し飛んだ。僕はまたタバコに火をつけてぼーっと外を眺めていたもんだったが、3分ぐらいすると飽きたのでタバコを消して窓を閉めて寝た。うっすらとした意識の中で「カジダー」という声が聴こえた気がしたが別に気に留めなかった。翌朝起きると隣の家が燃えカスになっていて、昨日のあの「カジダー」という声はもしかすると深夜3時の霊感。虫の知らせ。お前の母ちゃんでべそ。