何故だかは分からないけれども

 よく分からんのですけども、今、明けつつある夜を見て、太陽なんか少しも見えないのだけども、なんだか知らんけども明るくなっていく窓の外を見ながら、寒さに打ち震えつつ、大変残念な感じで、残念というかもはや失意の底というか、絶望のふち?のようなふしだらな調子で死にたくなってきた。なんていうんですか、死にたい、では済まされないというか、全然これっぽっちも死にたくないのですよ。だって童貞のまま死ぬとか、宮沢賢治じゃあるまいし。できれば死ぬのは幸福の絶頂、彼女が出来て、それがしかも宮崎あおいのようにかわいい女の子で、陰毛が薄くて、アナルとかついてないような女の子、それはちょっと気持ち悪いから嫌なんだが、とりあえずアナルはついててもいいけど、ビラビラがキレイな子がいいな、ローズピンクのそれ、まあそういう女の子と付き合い始めて、手をつないで、夜景を見ながらキスをして、大人の夜の営みというかむしろ子どもの方がそこらへんは積極的にセックス、そういうことをして、窓から汚い東京の町並みなんかを見下ろしながら「ここらへん一帯は全部オレの土地なんだぜ、分かるか、オレの素晴らしさが分かるのか、お前なんかに、お前みたいな淫乱な糞女に、頭の足らないお前に、オレのような糞みたいな人間とセックスとか軽々しくしてしまうお前に、顔がかわいいだけのお前に、何の悩みもないようなバカみたいな笑顔がクソみたいにかわいいお前に、そのかわいさに思わず胸がキュンとしてしまうオレのすごさが分かるのか?」と言いながらモーニングコーヒーを飲んで、好きな女をズタボロにしてやりたい。それから欲望に忠実に色んなものを買って、PS3のソフトなんかをもうたくさん、いっぱい大人買いして、ああもうこの世にあるゲームは全部つまんねえ、人生もつまんねえ、もう飽きた、女もつまらん、性欲なんて留まるところを知りませんし、まんこみたいな変な穴にちんこみたいな変な棒っきれを突っ込んで腰振って何が楽しいんだよ、愛覚えていますか?愛なんて知らないな、知りたいくないです。家族以外からの愛を受けたことがありません。そんなことで僕の人生が終わってしまっていいのかな、でもちっとも先は明るくないし、どうやったって僕はこのまま朽ちていくだけで、たまにうんことか漏らして、でもとにかく死にたい、というか、やっぱり死にたくないんだけど、消えてなくなりたい、この持て余してしまう身体をもうどっかにうっちゃってね、僕は空気のように生きて生きたいものなのだけど、でも人の世のよしなしごとを眺めるのも飽きちゃってるし、エンタメなんてもう全部つまらない、時折感動で胸が熱くなるようなことがあった気もするけども、ありゃ全部嘘だな、こんなに汚い世の中に感動することなんてこれっぽっちもないよ、ああでも死にたくないな、やっぱり死にたくない、パンチラに囲まれて生きていたいというか、僕はただおいしいご飯を食べて、性的に満たされたような満たされないような調子で、淫靡な、空気のようになりたいんだけど、なんか上手く言えなくて腹が立ってしょうがなくて、明けきらない曇り空の朝がやんなった。