木−金−土

 木曜日はお酒を飲んで、午前3時に店を出て、家に着いたら3時半、若干の胃のむかつきや各種内臓の居心地の悪さを抱えながら眠れず、テレビをつけたら銀河鉄道999をやっていて、ついつい見て、同時にtwitterをぼんやりと眺めていて、何もつぶやきたいとも思えず、そもそも自発的なつぶやきはちっともつぶやきじゃないじゃないか、ポロッとこぼれるからつぶやきなんであって、恣意的で自発的なくせに「つぶやき」なんつって色んなことを隠しやがって、それはつぶやきなんてもんじゃなくて叫びなんだよシャウトだよふざけんな、おれはつぶやきたくないけどシャウトはしたい、ほとんど意味の通らないようなことをシャウトしてやりたい。赤ん坊が生まれたてにオギャーと泣き叫ぶようなことをしてやりたい!と強く思うのだけれども、そんなことして一体何になるやら分からず、だって意味の無いこと叫ぶんだったら文字じゃあまりに弱いよ。おれをフォローしている全ての人間の耳元で、鼓膜が破れるほどの大声でファンク!と叫んでやりたいよ。午前6時就寝。
 金曜日11時起床、布団のなかでぐずぐずとあいぽんをいじりまわし、ソリティアを無感動に延々とやって、ああ2分かあ、なんとか1分半でできるようになりたいなあと思っていたのだけれども、時間が迫り、ぐずぐずとズボンを脱いでパソコンの前に座って七海ななの笑顔で陰茎を擦る。あのほっぺたはきっとやわらかいのだろうなあ、指でつついたり、ふにゃっとしたままのちんこを押し付けたりして、くふふっと苦笑いされてみたり、口にふくんでみたりしてもらいたいなあ、他人の口の中でちんこが勃起していく感覚というのは一体全体どういう感覚で、どういう気持ちになるものなんだろうなあということを考えながら自転車に跨り、大学へ行き、ごうごうと冷たい風の吹き付ける喫煙所に身を隠して、その合間に教室に行くという苦行ようなことを繰り返して、19時、全てのことが終わった開放感、ここからが俺の金曜日だ!フライデーナイト!そういう気持ちだったのだけれども、ついうっかり布団に僕の金曜日の夜はあっさり食いつぶされて、目を覚ましたらもう土曜の早朝で、そこからずうっと気分が重いまま、ネットの海に僕への激しい劣情や憎悪や愛情というものは落ちていないものだろうか、落ちていないんだろうなあ、twitterの「うるさい、黙って授業を受けろ」の辛辣さに耳が痛くもあり、生きていていいんだなと思いもし、れいなとの擬似恋愛に思いを馳せる。