ご注文について

 「上記商品につきましては、ご注文時にご案内しておりましたお届け予定日までに商品を発送するよう努めてまいりましたが、現時点では、上記商品の確保が出来ておりません。現時点での最新のお届け予定日は下記になります。お待たせして申し訳ありませんが、継続して商品の調達に努めてまいりますので、商品のお届けまで今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします。」分かった。色々大変なのは分かっています。僕はそんな些細なことで目を吊り上げてどういうことだ!一体どういうことだね!と怒ったりするほどカルシウムの足らない人間ではございません。乳酸菌採ってる。いや、そもそも乳酸菌とカルシウムの関係、そして怒りやすさとの間にいかなる相関性があるのかを僕は全然知りませんし、よく考えてみれば別にに乳酸菌採ってない。あれ何で採れるの?ヨーグルトとか乳酸菌のイメージあるけど本当に入ってるの?だって俺乳酸菌をこの目で見たことないよ。見たことないものを軽々しく信じていいの?教科書に載っていたから、常識だからといってそれを何の疑問もなしに受け取ってしまってもいいの?でもまあ、いいやそれは。さておき、すぐに届くと思っていたものが届かないのは悲しいことなので、キャンセル、しましたよ。キャンセル。この野郎!この大馬鹿野郎め!俺はすぐに届くと思って!アマゾンを信頼して!この信頼を踏みにじりやがって!と思いながら、キャンセルボタンを押しました。別にだからと言ってアマゾンを責め立てたり、そういうことをしたいわけではございません。ただ、心情といたしましてはやっぱり裏切られたような気持ちになるわけだし、アマゾンさんの「こちらとて努力をしています」みたいな言い訳がましさが鼻についた、ということもございます。大体たかが本2冊ですからね、そのためにアマゾンの社員が総動員で「あの本の在庫ねえぞ!」「沖縄に2冊あるみたいです!」「よっしゃ!すぐ速達で送れ!」「できません!」「なんでだよ!あるんだったらできるだろ!」「無理です!在庫管理者が不在です!つーか電話に出てくれません!」「ふざけんな!しばき倒せ!お前今から沖縄行ってとってこい!」「はい!分かりました!」みたいな努力を重ねておられましたらば、いや、僕といたしましては別に今すぐ読みたい本でもないですし、そんな、全力で、努力してくれなくたっていいんですよ、ほらほら落ち着いて、まあ酒でも飲んでね、都合がついたら、送ってくれたらいいからね、とか思うんですけど、実際そんな努力なんてしてないだろうし「あっ、やべえ、在庫ねえよ」「あー、ないっすねえ」「いーよいーよ、まあすぐ届くでしょ」「そーだねえ、たかが本2冊だしねえ」みたいな感じだと思うんですよ、でもメールだと「努力しております」とか書いてくる。ウソつけ!バカ野郎!ウソだろ!ウソついたらダメだよ!「在庫あるとおもったらなかった、ごめんなさい、もうちょっと待っててね、ごめんねほんと」と言われたら、俺は俺で「てめーなめてんのか!ちゃんとしろ!」とか言っちゃいたいわけで、僕は一体何を求めているんでしょうかね、別に何も求めちゃいないんだけど、家でポチポチクリックするだけで本が届くというのだけで満足してますけどね、基本的には。しかしね、このもやもやっとしたわだかまった感情をね、どこにぶつけるでもなく腹の底に抱えて生きていると、大変息が詰まる、やっていられない、そういう風に思うので、You Tube田中涼子のお尻をずっと見ていたら別にどうでもよくなってきました。田中という苗字の女の子は皆かわいいのではないか!と僕は今愚直に思っておる次第なのですが、田中涼子、全然かわいくねえよ、なんか変な顔してます。れいなだってよく見れば全然かわいくない。「世界一かわいいブサイク」という至言がありますが、正にそれで、猿岩石有吉が大沢あかねを評して言う「ブサイク界一の美女」とは全くもってニュアンスというか、向いている矛先が、まあ当然違うわけでありまして、有吉のは悪口ですから、まあ当然なのですけど、一体その「世界一かわいいブサイク」と「ブサイク界一の美女」との表記のされ方に、どのような違いがあるのか、目の前にあるのはテキストだけで、まあテキストの背後には須らく、僕の知識や偏見が絡み付いてしまうので、そこの峻別はなかなか難しいというか、別に分ける必要なんて無いんですけど、でもまあそこは違うんだよと思っているだけで、十分、という気もし、思い込みを完全になくすことはできないけれども、思い込みがある、ということを自覚するということは何か、世界に対して、一歩素直になれた、世界にハダカで向き合えた、という気がするのです。んで、本来、キャッチコピーの理論としては「後に置かれたものに情報の重点が置かれる」ということになっているらしいし、英語も情報構造、文末にあるものが、強調すべき語であったりするらしい、のだけれども、そうしたら「世界一かわいいブサイク」は「ブサイク」に重点が置かれ、「ブサイク界一の美女」は「美女」の方に重点が置かれるわけで、そうしたらやっぱり前者の方が悪口っぽくねえか?という気がするのだけれども、そうではない。そうではなくて、前者の「ブサイク」は「かわいい!」を内包した肯定的な「ブサイク」で、後者の「美人」は「ぶっさいく!」を内包した否定的な「美人」、まあそれも当たり前ですけど、前についている形容詞によって、名詞本来の持つ意味は剥ぎ取られ、形容詞の側に急速に寄っていくというか、例えば「美しいうんこ」と「汚いカレー」だったら、俺は「美しいうんこ」の方が、なんだかきっと美しいのだろうなあ、と思うわけで、「汚いカレー」は「美しいうんこ」よりも多分うんこ然として汚いのだろうなあ、鼻をつままんとしてしまうまでに汚いのだろうなあ、と思い、それはその言葉の文脈なのか、でも多分文脈とは関係なしにこの言葉がぽいっと投げ捨てられて、それをたまたま見合わせた人が、どちらをポジティブな意味に受け取るのかなあと思うと、やっぱり前者の方をポジティブなものとして受け取る気がするのですよねえ。不思議なもんで。